有栖川煉ってホントは女なんだよね。

「有栖川煉って俺の従兄弟なんだよね~」
今や不動の人気を誇る美形タレントである有栖川煉。
その従姉妹である有栖川恭は合コンの度に女の子の気を引くためにこの話題を口にしています。
しかし、相手の子の反応はというと「似てない」「煉はもっとカッコいい」といったものばかりで、全然信じてもらえません。

確かに恭は普通の大学生であり、容姿も煉とは似ていません。
有栖川煉は線も細く色白でまるで女の子みたいな部分もあるのですが、恭は普通にごついのです。
せめてもうちょっと煉と似ていたらと思ったりもするのですが、ないものねだりもいいところです。
(あいつはモテモテなんだろうな~)
ちょっと嫉妬しつつ家に帰ってみると・・・
そこには煉が待っていたのです。
煉は仕事が嫌で逃げ出してきたらしく、かくまって欲しいとお願いしてきます。
煉が昔から弱虫で泣き虫なのは知っていたので、少しくらいは話を聞いてやろうと思い、家に入れてあげます。

煉はいつもスケジュールがいっぱいで全然休めずに嫌になったというのですが、恭からしてみればそれでお金を稼いでしかもモテモテなんだから文句ないだろうと思うのです。
しかし、煉にとってはそんなことはあまり重要ではないようです。
お金はともかく、女の子にもてるのがどんなに大変か知っている恭は思わず煉とケンカになってしまいますが・・・ふとしたはずみで煉に胸のふくらみがあることに気がついてしまいます。
実は、有栖川煉は女だったのです!

それなら、女の子にもててもうれしくないのは判ります。
しかし従兄弟の恭ですら有栖川煉が女の子だったとは知らなかったのですから、周囲もきっと知らないのでしょう。
そうこうするうちに煉を探すマネージャーから電話がかかってくるのですが、煉は必死に「お願い」と言ってきます。
恭の答えはもちろん・・・!?
煉が女の子と判ってから急展開の「有栖川煉ってホントは女なんだよね。」はおすすめです。

15歳、今日から同棲はじめます。

中学までは田舎で育った女の子・真木日和。
彼女の願いは華やかな都会で学生生活を送ること。
笑っちゃうような願い事ですが、過疎化した町で育った日和からしてみれば、人がたくさんいてお店で何でも買える都会は憧れの的です。

高校も都会にあるという理由で決めたようですが、この年頃の女の子なら勉強を頑張るための十分な動機ですよね。
無事合格して春から憧れの一人暮らし、なのですが、一つだけ障害がありました。
それは日和のことが心配でしょうがない母親です。
もう15歳なんだから一人でも大丈夫と日和は思っているようですが、母親から見てみればまだまだコドモです。
そこで、母親は日和の幼なじみに頼んで、同じマンションでルームシェアをしてもらうことにします。

唯一の問題はその幼馴染が男の子であること。
母親はふたりを子ども扱いして大丈夫と思っているようなのですが、日和にしてみればたまったものではありません。
これから恋愛して彼氏も作って・・・と夢想していた日和の夢を粉々に砕かれてしまいます。
案の定、初日から幼馴染とケンカしてしまいます。
しかし、幼馴染を追い出すと言っても追い出す先もないわけで・・・
15歳、今日から同棲はじめます。』というタイトルですが、半ば強制的な同棲なので、行く先は波乱だらけです。

同級生と銭湯で洗いっこ!?

家のお風呂が壊れてしまった、しかも真冬に。
普通なら近くの銭湯に行くべきところですが学生の身分である和人にとって、銭湯代は馬鹿になりません。
何しろ銭湯と言っても普通は500円はかかってしまいます。
それだけあれば昼食代になると考えれば当然ですよね。

しかし、いつまでも風呂なしというわけにもいきません。
お風呂代をケチっているうちにクラスメイトの真由美から臭いとまで言われてしまったのです。
ここまでダイレクトに言われてしまうということは、相当な臭いなのでしょう・・・
和人は遂に観念して銭湯に通うことにします。
同級生と銭湯で洗いっこ!?』のタイトルからピンとくるかもしれませんが、実はこの銭湯が真由美の実家だったりします。
しかも、和人がお風呂に入っているときに真由美と鉢合わせてしまうというハプニングもあります。

真由美は目が悪いのでいつも眼鏡をしてしますが、銭湯内の湯気で眼鏡が曇ってしまいます。
このため、お客が和人だとは気付いていません。
眼鏡が曇ったと言っても一時的、と思っていたら床に転がっていた石鹸を踏んで転んでしまいます。
転んだ漁師に眼鏡が壊れてしまい、真由美は和人がきているということに結局気づくことができません。
もちろん和人の方は真由美に気づいているのですが・・・
この後、二人の関係が一気に進んでしまうのですが、お風呂で鉢合わせによる吊り橋効果でしょうか?それとも・・・?

おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。

知る人ぞ知る老舗花茶屋・一升庵。
美人女将のおせんさんは、自ら包丁を振るい陶芸をも嗜む笠置町の“お姫様”だ。
ある日、地元のよしみでテレビ番組の取材をしたいという打診があった。
おせんの母・大女将がいた頃は、取材は一切断っていたが、
おせんは快く取材クルーを受け入れた。
彼女が振舞ったのは、旬の真鱈を使った鱈ちり鍋。
おせんの“思想”は、手ごわいプロデューサーに伝わるのか――?

『おせん』の連載再開後、サブタイトルがつきました。
でも、メインキャラクターたちも、絵柄も本質も変わっていません。
おせんさんは相変わらずで、料理に焼き物に人情にと、大活躍しています。
着物姿も相変わらず艶やかですし、天然ボケっぷりにも磨きがかかっているようです。

テレビの取材クルーの目を通すことで、一升庵の素晴らしさがよく伝わります。
おせんさんが手ずから作り上げた看板や焼き物などが丁寧に描かれていますよ。
真鱈のフルコースがたまんないですねー! 食べたい!
みぞれ状にした煮こごりを乗せて食べる雑炊、味わってみたいです。
仕込みや調理の手間暇を苦にせず食べる人のことを一心に考えて作るおせんさん。
本当は自分が一番食べたいんでしょうね。
でも、だからこそ最高に美味しくなるというか。
テレビ取材は意外な結末を迎えますが、なんだか爽やかな気持ちにすらなりました。

おせん

知る人ぞ知る老舗花茶屋・一升庵。
その看板であるおせんさんは、自ら包丁を振るい陶芸をも嗜む美人女将。
旅館の跡取りである江崎ヨシ夫は、修行のために一升庵の帳場にやって来た。
到着早々、板場が何だか騒がしい……
何でも、馴染みのご隠居さんが、食道楽で有名な横綱・鳥海山を連れて来たそうで。
はたして、おせんは鳥海山を満足させることができるのか――?

着物を着た艶やかなおせんさんが寝そべっている表紙の雰囲気からして、
時代物かと思いきや、物語の舞台は現代です。
でも、花魁言葉と江戸言葉の混じったような言葉遣いのおせんさんは、
やっぱり一人だけ違う時代に生きているみたいなんですよねえ。
ただ、女性キャラの顔がみんな同じに見えて仕方ないんです……
おせんさんも、江崎の恋人・良子ちゃんも、ライバル料亭の美也さんも、
おんなじ目におんなじ眉毛なんですよね……髪の色形で判断するしかないや。

それにしても、おせんさんの作る料理の美味しそうなこと!
第一話で横綱に振舞った数々の料理も層ですが、
第三話でライバルの美也さんも絶賛したおでんがまた素晴らしいです。
おでんの大根は面取りしてあるもの、と思い込んでいましたが、
面取りしなくても荷崩れしない方法ってあるんですね。
食材を無駄にしないおせんさんの思想にも惚れ惚れします。

お年玉でお姉ちゃんを買ってみた

誰でも使い道をいろいろ考えてしまうお年玉。
アルバイトをしていない子にとっては大金です。
結構な金額が入ってくるので、何を買おうか計画を立てていくのも楽しいですよね。

そんななか、タクヤの計画はかなり奇天烈でした。
タクヤはお年玉全額を使ってお姉ちゃんを買ってしまったのです。
当然、「買う」と言われたお姉ちゃんもびっくりです。
憧れのお姉ちゃんの時間を買って、一緒にいて欲しいという願いを、
かなり強引なかたちで叶えてしまう計画なのですが、
当のお姉ちゃんも乗り気なのです。

もちろん、お姉ちゃんにはお姉ちゃんなりの打算があって、
タクヤのお年玉を巻き上げれば自由に使えるお金が2倍になるのです。
うまくあしらって収入倍増♪というのがお姉ちゃんの本音です。

ところが、買われた時間をコントロールするのは、
お姉ちゃんが思っていた以上に難しかったのです。
当然、買われている間は主導権がタクヤに移ってしまっているので、
簡単にあしらうという事がうまくできません。
普段なら簡単にできることが、うまくできないということは、
想像以上にストレスがたまるようです。

しかし、お姉ちゃんには潜在的にマゾっ気があったのでしょう。
タクヤに時間を買われることに少しずつハマっていってしまいます。
そして、このマゾっ気が原因で、
後半になって思いもよらない方向に話が流れてしまいます。
お年玉でお姉ちゃんを買ってみた」というタイトルは
2重のひっかけとなっており、いろんな意味で買われてしまうのです。

女王の放課後

龍崎麗奈には野望がある――
それは、ファッション誌「プチ・BiBi」でカリスマ読者モデルになり、
滝沢クリステルのようなキャスターになって、
大富豪をつかまえてセレブ界の頂点に立つこと!
その野望のためなら、女を転がす悪い男も、ライバルを蹴落とす醜い女も、
夢見る少女を泣かせる編集長も、みんな蹴散らしてやる。
――それがあたしの女王道やっ!!

男の前では計算されたぶりっ子アピールをしているので、
読んでいて最初はイラッとするかもしれません。
まるでオレの妹は思春期で発情期の葵のような感じです。
他の作品だと、真っ先に天誅を受けるタイプです。
でも、友達を救ったりライバルを救ったりと真っ当な正義感を持っているし、
読者モデルとしても筋トレや観察・勉強などに取り組む真面目さももっています。
何より、決め台詞を言い放つ時の顔が! なんていうか……凄い!
最初は、少女漫画なのにこんなのアリ!? と衝撃を受けました。
でも、だんだんそれが水戸黄門の印籠みたいな、正義のヒーローの必殺技みたいな、
何とも言えずクセになって、とにかくスカッとするんです。

唯一の友達である弘子が、なかなかいいキャラクターですよ。
第一話では、麗奈に憧れて悪い男に貢いでしまいますが、ちゃんと立ち直っています。
麗奈の腹黒い一面も、大きな野望も、そのためにどんなに努力しているかも
弘子だけは全部知っているんですよね。
麗奈も、全部さらけ出せる弘子がいるから自由奔放でいられるのかもしれません。

図書館戦争LOVE&WAR

「メディア良化法」成立より三十年――
「図書館の自由法」を掲げる図書館は、検閲に対抗するために
軍隊並みの武装勢力である図書隊を有する機関となった。
新図書隊員となった笠原郁には、憧れの図書隊員がいた。
それは、高校生の頃に問題図書をかばった自分を、颯爽と助けてくれた“王子様”。
いつか彼を探し出し、「あなたに会うためにここまで来ました」と言う。
そのために、チビ(165cm)で堅物な堂上教官のしごきにも負けず、郁は訓練に励む。

原作は、有川浩の小説『図書館戦争』です。
榮倉奈々・岡田准一での映画化、さらにはアニメ化と人気コンテンツになりました。
漫画だけでもストーリーについていけるので、原作を読んだことがなくても大丈夫。
また、原作の萌えポイントはしっかり押さえられていてファンの人も楽しめます。
むしろ、少女漫画らしく胸キュン要素が強調されているので、
そういうのが好きな人にはたまらない仕上がりになっています!

郁は、高校生の頃に出会った“王子様”に憧れて、本を守る図書隊に志願しました。
戦う女の子っていいですよね! かっこよくて素敵です。
体力・度胸・瞬発力はあるけれど、知性はイマイチな郁。
そんな彼女に厳しいばかりの堂上教官が時折見せる優しい一面……
随所にニヤニヤポイントが満載です
郁の“王子様”は誰なのか?
原作ファンには周知の事実ですが、漫画から入った人もすぐに感づくことでしょう。
でも、王子様の正体が判明してからのジレンマの方が、私は好きですね。
恋って、一筋縄じゃいかないなー……みたいな。

びっちゼミナール

びっちゼミナール」はある塾の裏の名前です。
もともとはある塾講師が開いた個人塾でした。
自分なりの教育をしたいという信念のもと、
貯金をためてやっとの思いで開講した塾です。
しかし、学生たちにとってはそんな講師の想いは通じません。
何とか集めた塾生たちはやる気のない子ばかり。
なかには「親に言われてきたから」と言い放つ子もいます。

普通ならここでがっかりしてしまうのですが、
この塾の塾生はみんな可愛い女の子であったのです。
なんとか彼女たちの成績を向上させようと考えた主人公は、
ある秘策を思いつきます。

それこそがこの塾の裏の名前のもととなったものです。
講師は塾の講義に恋愛要素を取り入れます。
恋愛って若い子たちには効果絶大なんですね。
塾生は優衣のような優しい優等生タイプも
リナのような何を考えているのかよくわからないスポーツタイプもいます。
普通ならいろいろな指導法を考えないといけないのですが、
恋愛式講義はどんなタイプの子にも効果抜群。
恋愛の綱渡り感が緊張感と結びつき、講師はいつも真剣です。
判りやすいほどメキメキと学力をつける塾生たち。
講師としても満足でしょう。
しかし、塾なのでいずれ卒業するときも来ます。
塾生たちも無事志望校に合格して新たな道に送り出す講師。
……と思っていたら、卒業後も彼女らと連絡をとりあうあたり、
ちゃっかりしているなぁ……と思ってしまいます。

わたしに××しなさい!2

雪菜と時雨の恋愛疑似体験は続く。
ミッションその5は、「わたしの恋人のフリをしなさい!」
翌日の放課後、二人は一緒に帰ることになったのだが、
時雨は言葉巧みに雪菜の眼鏡を奪い、復讐のために隠れてしまう。
眼鏡をかけることで他人の視線から自分を守ってきた雪菜は、パニックに――
そこへ助けに現れたのは、地味で引っ込み思案な雪菜のいとこ・晶だった。

ついに! 三角関係が始まりますね!
引っ込み思案な晶ですが、押すとこはちゃんと押すんです。
でも、雪菜は晶の気持ちに全然気がついていないようで……不憫だなあ。
しっかり抱きしめて「ボクが雪菜ちゃんの恋人になる」とまで言ったのに、
雪菜にスルーされてしまって、かわいそうなことこの上ないですね。
一方、時雨の方にも変化が訪れます。
落とした女子のリストが載った生徒手帳という弱みを握られて、
はじめはイヤイヤ雪菜のミッションに従っていた時雨でしたが、
雪菜の弱ったところや拗ねたところを見て、つい「可愛いな」なんて……
疑似体験から始まる恋は、この先どう転がっていくのでしょうか?

人は誰しも、「裏の顔」をもっているものですよね。
いつもニコニコ人当たりの良い時雨は、女子を落としては振る悪い男の顔を。
シンデレラ征服のような意地の悪い部分がいいですね。
引っ込み思案な晶も、雪菜が好きで彼女のために動ける芯の強さをもっています。
人間関係をうまく築けない雪菜は、人気ケータイ小説家としての顔、
さらに他人の視線が怖いという過去のトラウマももっています。
そんなキャラクターのギャップに考えさせられ、時に胸キュンする物語です。