おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。

知る人ぞ知る老舗花茶屋・一升庵。
美人女将のおせんさんは、自ら包丁を振るい陶芸をも嗜む笠置町の“お姫様”だ。
ある日、地元のよしみでテレビ番組の取材をしたいという打診があった。
おせんの母・大女将がいた頃は、取材は一切断っていたが、
おせんは快く取材クルーを受け入れた。
彼女が振舞ったのは、旬の真鱈を使った鱈ちり鍋。
おせんの“思想”は、手ごわいプロデューサーに伝わるのか――?

『おせん』の連載再開後、サブタイトルがつきました。
でも、メインキャラクターたちも、絵柄も本質も変わっていません。
おせんさんは相変わらずで、料理に焼き物に人情にと、大活躍しています。
着物姿も相変わらず艶やかですし、天然ボケっぷりにも磨きがかかっているようです。

テレビの取材クルーの目を通すことで、一升庵の素晴らしさがよく伝わります。
おせんさんが手ずから作り上げた看板や焼き物などが丁寧に描かれていますよ。
真鱈のフルコースがたまんないですねー! 食べたい!
みぞれ状にした煮こごりを乗せて食べる雑炊、味わってみたいです。
仕込みや調理の手間暇を苦にせず食べる人のことを一心に考えて作るおせんさん。
本当は自分が一番食べたいんでしょうね。
でも、だからこそ最高に美味しくなるというか。
テレビ取材は意外な結末を迎えますが、なんだか爽やかな気持ちにすらなりました。