銀のスプーン

父の三回忌の後、母が入院してしまいます。
たった一週間の検査入院だったはずが、再検査のために入院が長引いてしまい、仕方なく、高校三年生の律が母に代わって弟と妹の食事を作ることになります。
同じ学校に通う倉科夕子にたまたまもらったかつおぶしで、弟妹の好みに合わせた「おかかごはん」を振舞うことになります。
二人の笑顔を見るために、律の自炊生活が始まる――

母の入院から始まる物語ですが、重たい雰囲気は一切ありません。
昼ドラの原作になったそうですが、あんまりドロドロしたシーンもなく、アットホームでほんのり恋の予感もある食育コミックというところでしょうか。
イケメン高校生の律が、スーパーのお買い得チラシをチェックする様子はほのぼのとしていて素敵ですね。
少し年の離れた弟と妹がいる人は、共感しやすいんじゃないでしょうか。

夕子はいわゆる腐女子で、律には恋心というか憧れを抱いています。
あんまり話したことがないのに、いきなりかつおぶしを渡す天然なところもあってなかなか存在感のあるキャラクターです。
また、律の同級生で女運に恵まれないスグルもなんかいいやつですよね。
律の弟・調(しらべ)と妹・奏(かなで)に慰められているところが良かったです。
調と奏は、お母さんが入院していて寂しくないのかな・・・
ていうか、二人とももうちょっと律を手伝ってやれよと思わなくもないですね。
料理以外の家事はどうやってるんだろう。心配だわ。